退職しました

厳密な退職日は1月24日で、今は有休消化中なのでタイトルは若干釣りです。


最終出社日は去年の29日だったのを、今更退職エントリなんて…とも思ったんですが自分の足跡を残しておく意味でも書いておこうと思います。

辞めた理由

ぶっちゃけネガティブなものです。

面接時
僕「開発環境は?」
面「ハイスペックPCにデュアルディスプレイです」
→現実:Celeron メモリ1GB シングルディスプレイ
僕「バージョン管理は?」
面「svnを利用しています」
→現実:IRC上で声を掛け合いながら手動でFTPにデプロイ。ちょいちょい上書きして事故る

…などなど、入社直後に「あれれ?」と感じることは多かったもののまぁ、そういうものなんだろう、と悶々しながらも開発を続けていました。


とは言えやっぱり非効率だなぁと感じることも多かったので、あーしたらどうでしょう?とかこーしたらどうでしょう?とか提案したこともあったんですが、会社の風土が非常に官僚的で、実務を担当する現場の人間に一切の裁量が無かったので受け入れられることはありませんでした。


にも関わらず、実務を担当しない現場の人間じゃない偉い人達には絶対的な権限があったため、業務改善と言う名のミステリアス施策が何度となく実施され、そのたびに現場の人間は悲鳴を上げ、そうして起こった(生産性低下等の)損害についての責任が取られることはなく、それすらも現場の人間のせい、という事になりました。


マネージメントが存在しないため、プロジェクトは常に制御を失っていましたし、組織としては不健全な状態だったと言わざるを得ません。


…とまぁ、愚痴だらけですが、そういうあれこれに耐えかねたというのが転職を決意した理由です。

とは言え

今の会社で働いたことは、結果としては「よかった」と思っています。


今の会社に入社したのは一昨年の5月で、前職ではサーバサイドのjavaStrutsOracleで受託なECサイト構築なんてやってたのでBtoCでLAMPな開発は現職で初めて経験したことでした。
PHPもそれまではいじったことがなくて、現職が初経験です。


自分の作ったものをユーザが直に触れて、ダイレクトな反応*1を返してくれる。
そう言う仕事のやりがいとか楽しさのようなものは前職では経験できないものでした。


また、僕の担当していたとある業務は、基本的にほぼ僕一人でやっていた為、仕様さえ満たしていれば、割と自由に作ることも出来ましたし、その時の担当業務のつながりで担当したあるプロジェクトでは、DBやモジュールの基本設計、詳細設計、実装までトータルに担当できたり、最後に担当したプロジェクトでは、社内コンテンツ用プラットフォームの設計、実装なんかもやらせてもらいました。


いずれも今の会社で初めて経験したことばかりだし、非常に有意義な経験だと思っています。

僕のあり方

僕は決してエンジニアリングに興味があるエンジニアではありませんでした。
少なくとも前職までは。


こういう色んな制約のある環境で働く中で、自分の領分で何が出来るのか、どうしたらより良くできるのか、いろんな情報を収集したり、試してみたり…。
まばらながらもブログでアウトプットしてみたり、勉強会に参加し始めたりしたのもそんな流れの中ででしたし、形はどうあれ、この会社は僕の有り様を変えてくれたといえるかも知れません。

一緒に働いた人たち

みんないい人達ばかりでした。
僕の他にも、僕の前にも、辞めていった方々はいますが、そんな人達ともFacebookTwitter上ではつながっていて、いなくなった人、在籍している人とも、たまに集まっては飲んだりしてます。
そういう間柄を職場の人と築けたのは今の職場が初めてでした。

次の職場はもう決まっていて、2月1日が初出社となります。
現職と同じような業務を引き続き担当する予定です。

*1:決して好意的なものばかりではなく、もちろん辛辣な言葉も多々頂きますが